2024年03月19日
キャン道具とレザークラフト①
今回は、キャン道具とレザークラフトっていうテーマでのお話です。
みなさんはキャンプを始めてからどれくらい経つでしょうか?
まだ始めたばかりの方はアウトドアショップの実店舗やネットショップでキャンプ道具を選ぶのが楽しいころではないでしょうか?
初めて数年の方は他のキャンパーと被らないものや珍しいものが欲しいころではないでしょうか?
私が始めたばかりの十数年ほど前は今ほどのブームではなく、キャンプ道具の選択肢もあまりありませんでした。
そんな状況もあってか、その頃のキャンパーたちは無いものは作るっていうのが当たり前(私の周りだけですかね?)だったので、私もテーブルを作ったり、ポールを作ったり、ランタンスタンドを作ったりとはじめは木工からDIYし始めました。
物足らなくなったら今度は布物へ。
家にたまたま職業用ミシンがあり、たまたま仕えた私は布製の小物やカトラリーケース、タープなどを縫って作るようになりました。
その流れで今度は経験したことのないレザークラフトに手をしたのは自然の流れだったと思います。
今ではレザーを中心に販売もさせてもらうようになりましたが、レザークラフトを始めた当初は木工や手芸よりもかなり苦戦したのを覚えています。
↓ブログランキング参加中です。クリックしていただくと更新の励みになります!
にほんブログ村
なぜ苦労したかというと、まず近くに教えてくれる人がいない。
木工は祖父と父が、手芸やミシンは祖母や母が結構得意とする分野で子供のころから色々と経験してきたのである程度慣れていました。
そのおかげか、ものづくりが好きになりパッケージデザイナーの職に就いたのです。
レザークラフトも父が昔かじった程度の経験はありましたが教えてもらえるほどではなく、基本的にはネットで情報を集めましたがレザークラフトは圧倒的に情報量が少ないのです。
厳密に言うとある程度のことまでは載っているのですが、肝心な部分がしっかりと書かれていないっていうのが近いかもしれません。
これは仕方のないことで、私自身もほぼ独学ではじめて、色々とトライ&エラーを繰り返し、自分しかやっていないだろうなぁと思う工程もあったりで、苦労して手にした技術や情報をみすみす外部に提供したくないのです。
もちろん木工や手芸の世界も同じでしょうけど、レザークラフトに携わる人口が少な過ぎるので情報量が足らないのです。
それくらいレザークラフト界は狭い狭い世界なのです。
ただ、レザークラフトはキャンプ、キャンプ道具と相性がとても良い。
レザーも自然の物なので自然界に当然馴染みます。
天然な色合い、風合いは高級感もあり、使えば使うほどにエイジングが進み、自分だけの物っていう所有感を満たしてくれる。
そんな道具が作れるレザークラフトを私は是非キャンパーの皆様に推したいと思います。
そのきっかけのお手伝い程度になればということで、これから少しづつ書いていきたいと思います。
というわけで、第一回目は革の種類について書こうと思います。
※先に断っておきますがこれから書く内容は私の知識に基づいたもので、間違っていたり世間の認識とずれていることがありますので参考程度にしてください。
種類と言っても牛革、豚革、馬革とかの種類ではなく、今回触れるのは牛革のみで、牛革の種類ってことです。
私が使うのはほぼ牛革のみですので。
これから始められる方はまずは牛革からで間違いないと思います。
鳴れたらご自身の好みの革に手をだしてください。
で牛革ですが大きく分けて2種類のものがあります。
(実際はもっとありますがマイナーなので)
タンニン鞣しとクロム鞣しです。いきなり難しい漢字が出てきましたが鞣し→「なめし」と読みます。
まずはクロム鞣し。
硫酸クロムという薬品を使用して科学的に鞣す方法です。
特徴としては
弾力性があり、柔らかく滑らかで耐熱性、耐水性が高い
短期間で量産が可能
価格が安めってとこでしょうか・
デメリットは経年変化が期待できない(メリットととらえる場合もある)
重金属系の鞣しなのでアレルギー反応を起こす方もいる場合があります。
そしてタンイン鞣し。
植物樹皮などから抽出したタンニンを使用して鞣す方法です。
おそらくキャンプ道具で使われる革はほぼタンニン鞣しの物だと思います。
理由としては、使っているうちに経年変化し革の表情の変化を楽しむことができるからです。
キャンプに行って使うたびに育っていく革に愛着がわくので好んで使われていると思います。
私もその理由でタンニン鞣ししか使いません。
特徴としては、
経年変化(エイジング)が楽しめる
オイルアップなどのメンテナンスを行えば長年使える。
ハリ、コシがあり伸びや弾性が少ない
好きな色に染色できる
比較的熱に強いってところでしょうか。
デメリットは水に弱いことですかね。
どちらも長所、短所がありますが個人的にキャンプに向いているのはタンニン鞣しだと思いますので強く推しておきます。
おそらく慣れるまではタンニン鞣し、クロム鞣しの区別がつかないかもしれませんが、クロム鞣しの方がビニールっぽいというか、化学繊維的というか、なんとなくわかるようになると思います。
こんな曖昧なことを書いていると本職の方にお叱りを受けそうです(;´Д`)
なので今回はここまで。
また気が向いたら2回目を書こうと思います。
↓ブログランキング参加中です。クリックしていただくと更新の励みになります!
にほんブログ村
みなさんはキャンプを始めてからどれくらい経つでしょうか?
まだ始めたばかりの方はアウトドアショップの実店舗やネットショップでキャンプ道具を選ぶのが楽しいころではないでしょうか?
初めて数年の方は他のキャンパーと被らないものや珍しいものが欲しいころではないでしょうか?
私が始めたばかりの十数年ほど前は今ほどのブームではなく、キャンプ道具の選択肢もあまりありませんでした。
そんな状況もあってか、その頃のキャンパーたちは無いものは作るっていうのが当たり前(私の周りだけですかね?)だったので、私もテーブルを作ったり、ポールを作ったり、ランタンスタンドを作ったりとはじめは木工からDIYし始めました。
物足らなくなったら今度は布物へ。
家にたまたま職業用ミシンがあり、たまたま仕えた私は布製の小物やカトラリーケース、タープなどを縫って作るようになりました。
その流れで今度は経験したことのないレザークラフトに手をしたのは自然の流れだったと思います。
今ではレザーを中心に販売もさせてもらうようになりましたが、レザークラフトを始めた当初は木工や手芸よりもかなり苦戦したのを覚えています。
↓ブログランキング参加中です。クリックしていただくと更新の励みになります!
にほんブログ村
なぜ苦労したかというと、まず近くに教えてくれる人がいない。
木工は祖父と父が、手芸やミシンは祖母や母が結構得意とする分野で子供のころから色々と経験してきたのである程度慣れていました。
そのおかげか、ものづくりが好きになりパッケージデザイナーの職に就いたのです。
レザークラフトも父が昔かじった程度の経験はありましたが教えてもらえるほどではなく、基本的にはネットで情報を集めましたがレザークラフトは圧倒的に情報量が少ないのです。
厳密に言うとある程度のことまでは載っているのですが、肝心な部分がしっかりと書かれていないっていうのが近いかもしれません。
これは仕方のないことで、私自身もほぼ独学ではじめて、色々とトライ&エラーを繰り返し、自分しかやっていないだろうなぁと思う工程もあったりで、苦労して手にした技術や情報をみすみす外部に提供したくないのです。
もちろん木工や手芸の世界も同じでしょうけど、レザークラフトに携わる人口が少な過ぎるので情報量が足らないのです。
それくらいレザークラフト界は狭い狭い世界なのです。
ただ、レザークラフトはキャンプ、キャンプ道具と相性がとても良い。
レザーも自然の物なので自然界に当然馴染みます。
天然な色合い、風合いは高級感もあり、使えば使うほどにエイジングが進み、自分だけの物っていう所有感を満たしてくれる。
そんな道具が作れるレザークラフトを私は是非キャンパーの皆様に推したいと思います。
そのきっかけのお手伝い程度になればということで、これから少しづつ書いていきたいと思います。
というわけで、第一回目は革の種類について書こうと思います。
※先に断っておきますがこれから書く内容は私の知識に基づいたもので、間違っていたり世間の認識とずれていることがありますので参考程度にしてください。
種類と言っても牛革、豚革、馬革とかの種類ではなく、今回触れるのは牛革のみで、牛革の種類ってことです。
私が使うのはほぼ牛革のみですので。
これから始められる方はまずは牛革からで間違いないと思います。
鳴れたらご自身の好みの革に手をだしてください。
で牛革ですが大きく分けて2種類のものがあります。
(実際はもっとありますがマイナーなので)
タンニン鞣しとクロム鞣しです。いきなり難しい漢字が出てきましたが鞣し→「なめし」と読みます。
まずはクロム鞣し。
硫酸クロムという薬品を使用して科学的に鞣す方法です。
特徴としては
弾力性があり、柔らかく滑らかで耐熱性、耐水性が高い
短期間で量産が可能
価格が安めってとこでしょうか・
デメリットは経年変化が期待できない(メリットととらえる場合もある)
重金属系の鞣しなのでアレルギー反応を起こす方もいる場合があります。
そしてタンイン鞣し。
植物樹皮などから抽出したタンニンを使用して鞣す方法です。
おそらくキャンプ道具で使われる革はほぼタンニン鞣しの物だと思います。
理由としては、使っているうちに経年変化し革の表情の変化を楽しむことができるからです。
キャンプに行って使うたびに育っていく革に愛着がわくので好んで使われていると思います。
私もその理由でタンニン鞣ししか使いません。
特徴としては、
経年変化(エイジング)が楽しめる
オイルアップなどのメンテナンスを行えば長年使える。
ハリ、コシがあり伸びや弾性が少ない
好きな色に染色できる
比較的熱に強いってところでしょうか。
デメリットは水に弱いことですかね。
どちらも長所、短所がありますが個人的にキャンプに向いているのはタンニン鞣しだと思いますので強く推しておきます。
おそらく慣れるまではタンニン鞣し、クロム鞣しの区別がつかないかもしれませんが、クロム鞣しの方がビニールっぽいというか、化学繊維的というか、なんとなくわかるようになると思います。
こんな曖昧なことを書いていると本職の方にお叱りを受けそうです(;´Д`)
なので今回はここまで。
また気が向いたら2回目を書こうと思います。
↓ブログランキング参加中です。クリックしていただくと更新の励みになります!
にほんブログ村